【写真】左 金建治前会長、右 崔鐘太新会長
本会議所は4月6日、名古屋市のウェスティン名古屋キャッスルホテルで第43期定期総会を開催し、2004年度事業報告、2005年度事業計画案、地区協議会運営規約案などを満場一致で承認するとともに、任期満了に伴う会長選挙の結果、崔鐘太(53)候補が現職の金建治(59)候補を100対87(無効1)で上回った。
同総会には代議員192人中188人が参加。副会長などは会長一任となった。この日、来賓関係者らを含め約300人が出席。
同総会では、金建治会長がまず挨拶に立ち「早いもので、一期3年の任期を迎えました。この間、当会議所事業に御協力をいただきました理事・代議員をはじめ、会員皆様方に対して感謝を申し上げます」と述べた。
来賓として、李光奎在外同胞財団理事長、金宰淑民団中央団長、洪采植韓信協会長、金定子婦人会中央本部会長、曺壽隆青年会中央会長、梁東一民団愛知団長、丁海遊民団愛知議長、呉俊植民団岐阜団長、殷鍾秀民団三重団長、権東鉉愛知商銀理事長らが出席した。
来賓を代表し、李光奎海外同胞財団理事長、金宰淑民団中央団長、洪采植韓信協会長の3人が祝辞を述べた。
同総会は、定数192名、定員192名、定足数97名のところ、出席188名、委任状出席0名、合計出席者数188名で成立した。
議案審議に入り、第1号議案「2004年度事業報告承認の件」、第2号議案「2004年度決算報告承認の件」がそれぞれ原案通り承認された。
事業報告では、在日同胞経済再生及び会員企業サービス向上を推進するため、昨年2月から在日同胞企業再生相談窓口を開設したほか、税務相談事業の強化、公的融資・助成金利用促進、海外ビジネス相談窓口開設、地区協議会の活性化などを実施した。ペイオフ完全実施に直面した民族金融機関に対しては、地方韓商ごとに預金獲得運動を展開したほか、韓国政府の支援金要請のための在日韓国人信用組合協会(韓信協)からの「互助基金積立割当3億円」に対する預金協力が報告された。
継続事業としての在日同胞企業の人材確保、同胞青年に対する雇用機会拡大のためのインターネットによる求人求職事業、会報『架け橋』及びインターネットホームページの充実化を通じた経済ビジネス情報提供などの広報宣伝事業、チェンバーズカード発行事業なども報告された。
さらに国際渉外事業として、昨年10月に済州道で開催された「第3回世界韓商大会」、今年3月に韓国で開催された「第32回商工の日」記念式典に積極的に参加したことが報告された。
第3号議案の「2005年度事業計画案承認の件」及び第4号議案の「2005年度予算案承認の件」も原案通り承認された。
2005年度事業計画案では、重点事業として、①政策提言・意見活動の強化②組織・財政・運営基盤の強化③各種事業の強化④渉外事業の強化の4つの柱を設定した。
第5号議案の「地区協議会運営規約案承認の件」も、原案通り承認された。続いて、永年勤続表彰授与式が行われた。受賞者は次の通り。
【15年勤続表彰者】
金四根神奈川韓商専務理事、崔正勲京都韓商専務理事、姜英萬岩手韓商専務理事、鄭樹徳京都韓商事務次長、余一只京都韓商事務職員
【10年勤続表彰】白川芳子群馬韓商事務職員
続いて、任期満了に伴う役員改選では、張斗會選挙委員長、韓昌祐選挙委員、洪采植選挙委員が議長団となり、議事進行を進めた。
会長選挙では金建治前会長、崔鐘太前副会長の両名2名の選挙となった。
両名の所信表明の後、投票が行われ金建治候補者87票、崔鐘太候補者100票、無効票1で崔鐘太候補者が会長に当選した。
監事、副会長などの役員人事は新会長一任で承認された。
会長に当選した崔鐘太新会長は「一世ら先輩が苦労した土台を継承するためにも、皆で力を合わせて一つになろう。皆さんの手足となって一生懸命がんばりたい」と抱負を述べた。
崔鐘太会長は所信表明で「有言実行、“在日”に軸足を置き、21世紀における在日商工人の発展に向けた韓商組織の改革と発展を期します」と述べ、①一世の基盤と軌跡に立脚した上で21世紀の韓商組織の創造推進②理事会の制度化と運営法案の改善③ビジネス経営・韓商組織の発展に資する価値ある「出会い」「交流」事業を実現④業種別部会・諮問委員会等の設置⑤在日同胞社会の発展と韓日両国の架け橋としてネットワークの礎を構築⑥次代を担う若手経営者・ベンチャーの育成と事務局機能の強化⑦在日商工人による在日商工人のための組織作りを推進–をあげ、本会議所の発展に対する並々ならぬ決意を表明した。
総会は最後に、洪采植名誉会長による万歳三唱で締めくくった。
総会終了後の懇親会では来賓として、鄭盛培駐名古屋総領事、木村隆秀自民党衆議院議員、赤松広隆民主党衆議院議員らが出席した。
また、崔鐘太新会長の友人で韓国トップ演歌歌手の太珍児氏も駆けつけた。
懇親会は、崔鐘太新会長が金建治前会長に花束を贈呈した後、張斗會名誉顧問の乾杯の音頭でスタートした。
懇親会の途中、太珍児氏が崔鐘太会長就任を祝って自慢ののどを披露した。最後に陳東徹顧問の中締後、散会となった。