【写真】中央列左から1番目=創立者・金慶憲博士、2番目=金慶憲夫人、3番目=韓昌祐・後援会長、4番目=金政郁・宮城韓商会長、5番目=李安基・京都民団顧問、6番目=李愚京・京都国際学園理事長と修了生ら
1月10日、本会議所の金慶憲顧問(77)=(京都市・洛西建設工業(株)会長)が、2001年8月に設立した「慶憲・シルバーアカデミー」(老人大学)の第7期修了式が釜山大学の大会議室で行われた。
同アカデミーは、2000年11月に金氏が生れ故郷である釜山市に「60歳を過ぎた方々に対し、人生を充実させるために学習できるの場を提供する老人福祉基金や、若者のスポーツ振興などの基金として役立ててもらいたい」との主旨から10億ウォンを寄付して、釜山市が釜山大学校へ運営委託し設立されたもの。
第7期修了式では入学者76名中、71名が修了証を受け取った。日本からお祝いに駆けつけた韓昌祐・同アカデミー後援会長、金政郁・宮城韓商会長、李愚京・京都国際学園理事長、李安基・京都民団顧問らが参加した。
創立者の金慶憲氏はあいさつで、「日本では寿命が男女平均して80歳を越えました。日本の言葉で「峠という名の人生」というのがありますが、人間としての責任と義務をすべて果たし、60歳という峠を越え60歳から約20年新たな人生が始まります。5年前に故郷である釜山市に小額の寄付をして、老人たちの福祉と教養を高めるために何か役立ちたいと思いました。」と設立の動機を語った。
続いて、このアカデミーの後援会長を務める当会の韓昌祐・名誉顧問があいさつに立ち、「金慶憲博士は地元の民団社会に長年奉仕してきました。また、釜山でもこの「老人大学」という素晴らしい慈善事業を行いました。在日同胞たちは韓国の故郷などで多くの奉仕事業を行っておりますが、その中でもこの「老人大学」が最高の奉仕活動だと思います。お金をもうけるのは技術ですが、お金を使うのは芸術です。金慶憲博士の「老人大学」はまさに芸術の一つだと思います。「慶憲シルバーアカデミー」は素晴らしい芸術です。素晴らしい芸術は永遠に消えることはありません。」とあいさつ。
記念品授与では、在日韓国商工会議所からの記念品を修了生全員に韓昌祐・後援会長が手渡し、修了生は一様に喜びの表情を浮かべた。