第13回「世界韓商大会」が去る9月23日から25日までの3日間、韓国・釜山BEXCOで開催された。
大会には世界38カ国と国内参加者あわせて約3,000名が参加して盛大に開かれた。当会議所からも全国の韓商メンバーなど約100名が参加した。
2001年から始まった世界韓商大会は、海外で事業経営を営む韓国系商工団体が主催団体(本会議所含む)となり、在外同胞財団、開催都市、毎日経済新聞、MBN(毎日ビジネスニュース)が行事主管して開催してきた。また、外交部、未来創造科学部、法務部、安全行政部、農林畜産食品部、産業通商資源部、全国経済人連合会、大韓商工会議所、韓国貿易協会、韓国経営者総連合会、中小企業中央会などが後援するなど、まさに政府と国内外経済団体が一体となって推進している。
今年の大会スローガンは『新時代経済跳躍の同伴者、韓商ネットワーク!』。大会長はオーストリア・ウィーンに本社をおいた年間売上1兆ウォン規模のヨンサン・グル―プを導いている朴ジョンボム会長。ヨンサン・グル―プはソウルをはじめ、ロシア、米国、中東、西南アフリカなど14カ国に25ヶ所の現地法人も運営中で、オーストリアで自動車部品とタイヤなどを輸入し、韓国の自動車メーカがロシア、ウクライナ、スロバキアなどへ輸出出来るように支援しながら韓国産自動車輸出に一助している。最近では、米州地域にも進出するなど、事業領域を全世界へと拡張している。
9月24日の開幕式は、韓商旗を先頭に大会長並びに共同大会長団の入場により幕を開けた。開幕式には鄭烘原国務総理、曺圭瀅在外同胞財団理事長、徐秉洙釜山広域市長、趙兌烈外交部第2次官、朴ジョンボム大会長などの主要人士と国内外韓人経済人3,000人が参加した。曺圭瀅在外同胞財団理事長は“母国の経済領土拡張の第一線にいる韓商と国内経済人が生々しい情報を共有し、信頼に基づいたビジネスパートナへと成長して、国家経済にも資する交流の場になってほしい”としながら開会を宣言した。朴ジョンボム大会長は大会辞を通じて“韓商大会は12年ぶりに韓民族最大の市場として成長した”とし、“韓商の皆様が中小企業の海外進出を積極的に手伝い、青年人材らの海外進出を提供し、母国経済跳躍の同伴者になるよう、韓商ネットワークを発展させましょう”と強調した。鄭烘原国務総理は祝辞を通じて“創意的で革新的な思考、世界各国から築いた豊富な経験、韓民族特有の意志を幅広く身に付けた在外同胞経済人は創造経済と経済革新を通じて‘第2の漢江の奇跡’を成そうとする大韓民国の大きい資産”と述べ、“母国経済発展に資するという事実にプライドを持って下さい”と頼んだ。
大会期間中には、「釜山特別産業館」を始め、「ソウル優秀企業館」、「特許産業館」、「1対1ビジネスミーティング」等の企業展示会や業種別セミナー、流通商談会などが開催され、展示会には国内440社の企業・団体が502個の展示ブースを設置し、充実したプログラムで活況を呈した。
また、未来の韓商ネットワークを担い次世代経済人等の出会いと育成支援を目的にした「ヤング・ビジネス・リーダー・フォーラム」では、各々の居住国で培った次世代経営人らが、多様なビジネス経験の共有と相互交流及びネットワークの強化を拡げた。今回の「ヤング・ビジネス・リーダー・ネットワーク」定期総会ではコロンビアの朴ウォンギュ(ネクスト・トレイディング代表)が新任会長に選出され、今後2年間次世代韓商ネットワークの発展を導く予定だ。
さらに安全行政部、釜山広域市、同胞財団主催等の午餐・晩餐会も催され、参加者全体で親睦と交流を深めた。また今回の韓商大会期間中には6,580件の相談を通じて1億7,000万ドル(約184億円)の相談実績を記録するなど、国内外グルーバルビジネスが展開され、韓商ネットワークの活性化と強化が進められ幕を下ろした。
韓商大会期間中には、「リーディングCEOフォーラム」及び「リーディングCEO内部会議」が開催され、韓商大会の細部点検、グローバル韓商ネットの強化等に関して活発な討議が繰り広げられた。本会の崔鐘太名誉会長と丁永喆顧問も同フォーラムのメンバーとして参加した。
来年2015年度の第14回「世界韓商大会」は、10月13日から15日まで慶尚北道慶州市で開催される。