第10回「世界韓商大会」が11月2日から4日の3日間、韓国・釜山BEXCOで開催された。大会には世界39カ国・地域から1500名と国内参加者2500名含め全体で4000名が参加して盛大に開催された。日本からは全国の韓商メンバー約150名が参加した。
2001年から始まった世界韓商大会は、在外コリアン系商工団体(本会議所含む)が主催団体となり、在外同胞財団、当該市、毎日経済新聞、mbn(毎日経済TV)が行事主管して開催している。今年のスローガンは『韓商!世界に向かって未来を切り開く(Open the future to the world,Hansang!)』。大会長には米国で事業経営を営む文デドン(サンムングループ会長)、共同大会長には本会議所の朴忠弘会長のほか、権ビョンファ世界韓人貿易協会会長、朴根太中国韓国商会会長、宋銀鎬東南アジア韓商連合会会長、張ソックォン韓国ITネットワーク会長、崔テフン中南米韓商連合会会長、許ソンチル国際韓人食品酒類商総連合会会長が務めた。また、外交通商部、文化体育観光部、農林水産食品部、全国経済人連合会、大韓商工会議所、韓国貿易協会、中小企業中央会など主要な政府・経済団体が後援した。
11月2日の開幕式及び歓迎晩餐会(釜山広域市長主催)は、鄭俊陽ポスコ会長の基調講演に続いて、韓商旗を先頭に大会長並びに共同大会長団の入場により幕を開けた。開幕式には、金滉植国務総理、許南植釜山広域市長のほか、国会議員からも徐秉洙議員(ハンナラ党)、安炅律議員(同)、金正薫議員(同)、金星坤議員(民主党)など来賓をふくめ全体2,000名が参加した。金慶根在外同胞財団理事長は開幕宣言で「皆様の熱い愛情と努力で全世界に幅広い韓商ネットワークを誕生させたのは、10年という歳月をかけて韓商大会が築いてきた素晴らしい成果」と延べ「今までの韓商大会はネットワーク構築に力点をおいたが、これからはこのネットワークを効率良く実働・可動することに力点をおく」と述べた。続いて、文デドン大会長の挨拶に続き、金滉植国務総理、許南植釜山広域市長が祝辞を述べた。
大会期間中には、「食品・外食」「先端産業」「港湾・物流分野」等の業種別セミナーや商談会、1対1ビジネスミーティング、400カ所の企業展示ブースなど、充実したプログラムで活況を呈した。また外交通商部、在外同胞財団主催の晩餐会も催され、参加者全体で親睦・交流を深めるとともに文化披露・歌謡ショーなどのイベントも楽しんだ。
今回の韓商大会は4,647件、金額にして約2億6,400万ドル(約200億円)のビジネス商談が交わされるなどグローバル韓商ネットワークが実働した。また韓商大会を誘致した釜山地域にも経済効果や多くの雇用を誘発するものとなった。
また大会期間中、釜山商工会議所と中南米韓商連合会、国際韓人食品酒類商総連合会、在ニュージーランド商工人連合会の4団体による姉妹結縁など、10件の国内外経済団体間の諒解覚書(MOU)が結ばれた。さらに次世代リーダーの育成の場として位置づけられる「ヤングリーダービジネスフォーラム(YBLF)」の参加者も21カ国111名が参加し、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを利用したリアルタイムでの情報発信や国境を跨ぐヤングリーダーの役割・課題等に関しても活発な討論が行われた。
韓商大会に先立ち、「第19回韓商大会運営委員会」「第20回リーディングCEOフォーラム」が開催され、韓商大会の細部事項確認、国内外経済団体の交流活性化等に関して協議された。「第19回韓商大会運営委員会」では、昨年まで常任委員を務めた本会の崔鐘太名誉会長が諮問委員に、朴忠弘会長が常任委員、申均三副会長、慎三範副会長が運営委員に就任、また世界韓商の中でもトップレベルの経営者が加入するリーディングCEOには本会の洪采植常任顧問、丁永喆顧問が新しく就任した。
11月4日に開かれた閉幕式では歴代韓商大会長に金慶根同胞財団理事長から功労牌が贈られ、第6回で大会長を務めた崔鐘太名誉会長も授与された。またこれまでの10年間にわたり韓商大会の成功裏開催に尽力したとして本会議所にも感謝状が贈られた。
来年の韓商大会(第11回)は来年10月にソウルCOEXで開催される。
写真:開幕式で韓商旗を掲げる文デドン大会長と共同大会長団