故・李煕健本会常任顧問偲ぶ会開催


本会議所の常任顧問でもあり、去る3 月21 日に逝去した故・李熙健新韓銀行名誉会長(享年93 才、民団中央本部常任顧問)の偲ぶ会が4 月27 日、帝国ホテル大阪で開かれ、権哲権駐日大使、金碩基駐大阪総領事、平松邦夫大阪市長をはじめ600 名を超す人が駆けつけ、故人を偲び献花した。会場入口では、韓東禹新韓グループ会長、鄭進民団中央団長、権東鉉韓信協会長、猪熊兼勝大阪ワッソ文化交流協会理事長、本会議所からも崔鐘太会長が参列者を出迎えた。
施主である新韓金融グループの韓東禹会長は、「名誉会長は、新韓銀行の創業者であり、常に高い理想と不屈の精神で韓日両国の経済発展に尽力してきた。故人の理想と夢を引き継ぎ、新韓金融グループがより一層韓日社会に貢献するために最善を尽くす」と挨拶した。会場内では、故人のこれまでの功績を映像やパネル等で紹介するなど、参列者たちは故人との思い出を懐かしんだ。
「偲ぶ会」に先立つ21 日には、ソウルの新韓銀行本店大講堂でも李熙健新韓名誉会長追慕式が執り行われ、韓東禹新韓グループ会長、徐辰源新韓銀行長含む歴代銀行長をはじめ、李相得韓日議員連盟会長、鄭夢準前ハンナラ党代表、金守漢韓日親善協会長、孔魯明元外務部長官など故人と親交の深かった方々など250名が参列した。在日からも鄭進民団中央団長、金昌植同監察委員長、本会議所からも張斗會常任顧問、李相均顧問、梁龍雄顧問、崔鐘太会長、朴忠弘副会長等が参列した。

【故・李煕健新韓銀行名誉会長(本会常任顧問)略歴】
1917 年慶尚北道慶山郡生まれ。15 才で単身渡日し、1955 年に信用組合大阪興銀を設立。1993年には神戸・和歌山・滋賀・奈良の4 商銀と合併し日本最大規模の信組となる関西興銀を発足した。
また1974 年設立の在日韓国人本国投資協会の初代会長はじめ、1977 年設立の第一投資金融の会長を務め、1982 年には、在日同胞の100%出資で韓国初の純民間銀行である新韓銀行を設立し会長を務めた。この新韓銀行は、韓国金融界の旗手として羽ばたき、有数の金融グループへと発展した。
さらに1970 年の大阪万国博覧会時には、在日韓国人後援会会長を務め、1988 年のソウル五輪でも在日韓国人後援会会長として100 億円募金活動に主導的な役割を果たした。その他、在日韓国人信用組合協会(韓信協)会長も歴任するなど、在日同胞並びに本国経済の発展に尽力した。これら多くの功績が認められ、1968 年国民勲章「冬柏章」、1970 年国民勲章「無窮花章」、1987 年体育勲章「青龍章」を受章。また1986 年産業功労者大阪府知事表彰、1989 年日本国勲3 等「瑞宝章」を受章した。

写真:故・李煕健新韓銀行名誉会長(本会常任顧問)偲ぶ会には600 名を超す人が駆けつけた

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