李明博大統領、被災地を訪問


李明博大統領は、東京での韓日中首脳会談に先立つ5 月21 日、宮城県仙台空港に到着、「東日本大震災」で甚大な被害を受けた宮城県名取市と多賀城市文化センターにある避難所を訪れた。韓国大統領の東北地方訪問は初めてのこと。その後、李明博大統領は、駐仙台韓国総領事館で民団・韓商・婦人会役員等と昼食懇談会を行なった。懇談会には本国サイドから、李明博大統領、金星煥外交通商部長官、権哲賢駐日大使、金正秀駐仙台総領事、民団・傘下団体から民団中央三機関と婦人会中央会長、宮城・岩手・福島の民団三機関長及び婦人会長など約30 名が出席した。本会議所からも崔鐘太会長、金定男福島会長、朴清浩宮城会長、李太炯岩手会長が出席した。李明博大統領との懇談会は権哲賢駐日大使の司会で進められ、懇談で李明博大統領は「未曾有の被害にあった被災者への韓国人の支援や被災地における日本人の冷静な態度など、困難な状況にもかかわらず大震災を通じての両国民の姿に感動するとともに、両国関係が成熟した段階になったことを実感した。これからも隣国同士助け合うことが大切」と強調し、「日本に居住し、社会的役割・責務を担っている同胞に対して、地方参政権の付与は当然で、日本自らが判断すべきだ」とも述べた。その他、来年から適用される国政参政権における在外同胞選挙権問題、次世代育成問題などに関して意見を交わすなど有意義な懇談となった。その後、李明博大統領は、菅直人日本首相、温家宝中国首相とともに東京電力福島第1 原発の周辺住民が避難している福島市を訪れ被災者を慰問・激励した。さらに22 日、東京・迎賓館で開かれた韓日中首脳会談では、原子力の安全策並びに災害管理、再生可能エネルギー協力問題、経済協力問題など幅広い分野での連携・協力を盛り込んだ首脳宣言を採択した。

写真:李明博大統領と民団・韓商・婦人会等による昼食懇談会で挨拶を述べる李明博大統領

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